マガジン:トレンド

チャットボットがマッチングサービス(お見合い)のお助け役に?!

カテゴリ:コスト削減や効率化


チャットボットと聞くと、カスタマーサポートにおける活用事例に見られるように、企業の業務を効率化する目的で導入されるというイメージがあります。しかし、実はマッチングアプリのようなSNSの分野においても活用が広がっているのです。本記事では、こうしたマッチングアプリにおけるチャットボット活用事例を紹介します。

アメリカで評価された「Foxsy」

東京とアメリカ・サンフランシスコに拠点をおくスタートアップXpressoは、マッチングアプリ「Foxsy」を提供しています。

アメリカにおけるマッチングアプリでメジャーなものと言えば「Tinder」があるのですが、Tinderを利用したマッチング率(実際にユーザどうしが会う確率)は0.1%を下回っています。こうしたマッチング率の低さは、女性が求めている男性に関する情報が少なすぎることに起因すると考えられます。

こうしたTinderの欠点を踏まえて、Foxsyはユーザがアプリを利用開始する際に質問を設定することにしました。ユーザは同アプリが用意した質問に答えることで、詳細なプロフィールを作成するというわけです。こうして作成されたプロフィールにもとづいて、同アプリはマッチング候補をユーザに提示し、ユーザは関心のあるマッチング候補とチャットを開始して交流を深めます。Tinderの欠点に学んだ同アプリのマッチング率は、実に40%となっています。

同アプリは、チャットボットを活用したマッチングアプリとしてアメリカで大きく評価され、2017年1月に開催された優れたチャットボットを選出する第1回ChatBottleAwardsでソーシャル部門で1位となりました。

ついに始動した「Facebook Dating」

SNS最大手のFacebookは、2018年9月21日、マッチングサービス「Facebook Dating」のテスト運用を南米コロンビアで開始すると発表しました。

同サービスはiOSとAndroid版のFacebookアプリの機能のひとつとして利用することができるのですが、利用を開始するためにはすでに登録しているFacebookユーザとしての個人情報を同アプリで利用することに了承することが求められます。同サービスで利用することを承諾した住所や生年月日等の基本的なユーザ情報に加えて、性格に関する質問に答えることによって、さらに詳細なプロフィールを作成します。同サービスは、作成されたプロフィールにもとづいて、マッチング候補となるユーザを紹介します。ただし、紹介されるユーザにはすでに友だちであるユーザや、友だちの友だちは除外されます。

紹介されたユーザのなかで興味のあるユーザとは、専用のチャットツールで交流を始めることができます。このチャットボットで使えるのは文字と絵文字だけとなっており、画像を送信できません。この一見すると不便な仕様は、実はリベンジポルノを防止するためのものなのです。交流が深まったユーザは、チャットを使って実際に会う約束をしても良いし、他のSNSアプリでさらに交流することができます。

なお、同サービスでマッチング候補として提示されるユーザは、Facebookでフォローできないようになっています。この仕様は、ストーカー行為を防止するためのものです。以上のように、同サービスは非常にセキュリティに配慮した仕様となっているのです。

AIが女性に代わりにチャットするアプリも

チャットボットを活用したマッチングアプリでは、時として女性ユーザが男性ユーザのアプローチに辟易することがあります。マッチングアプリの「Ghostbot」は、こうした女性の悩みを解決する機能を実装しています。

同アプリでは、女性が男性からのアプローチに対応したくない場合、AIが男性とチャットしてくれる機能を実装しています。もっとも、このAIと男性との会話は楽しいものになるようには設計されておらず、男性にやんわりと交流をお断りするものとなっています。

ちなみに、同アプリの以上の機能を実装するに際しては、ネット上に公開されているマッチングアプリのやりとりをAIの学習データにした、とのこと。こうした学習データのなかには、女性が男性に罵声を浴びせるやや過激なものもあるようです。

 

以上のように、チャットボットはマッチングアプリにおいてユーザどうしが円滑に交流することにも役立っているのです。こうしたマッチングアプリをはじめとしたSNSアプリにおけるチャットボットの活用は、今後も広がり続けることでしょう。

顧客化を加速させる接客体験を
あなたのWEBサイトへ

お問い合わせ