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レシートを読み込むだけで飲食店の情報を入力できる「LINE CONOMI」

カテゴリ:業種/職種別利用シーン


画像認識や音声認識が可能になったことで、AIがヒトに代わって実行できるタスク範囲は拡大の一途をたどっています。こうしたAIによるタスク自動化の波は、身近な作業にも波及しています。本記事ではこうした身近な自動化技術の事例として、グルメサイトの投稿作業を自動化する事例を紹介します。

グルメサイトへの投稿作業を自動化

LINE株式会社は、2019年5月15日、ユーザーが本当に食べたいものと出会えるグルメレビューアプリ「LINE CONOMI」のサービスを開始しました。同アプリには、グルメサイトへの投稿を自動化するAI技術が実装されています。

現在、飲食店を選ぶ時には価格帯や立地はもちろんのこと、口コミや投稿された料理の画像といったものが重要となります。その一方で、口コミや画像の投稿はまだボタンひとつで完結するようなお手軽な作業ではありません。

「LINE CONOMI」は、今まで手間のように感じられたグルメサイトへの投稿作業をAI技術によってその一部を自動化します。具体的には、利用した飲食店のレシートをアプリを使って撮影するだけで店名やメニューを自動入力してくれます。また、撮影した料理の画像を読み込むと画像に付加された位置情報から店舗を絞り込んで、候補のリストを表示することもできます。

さらに、同アプリから飲食店のレビューを投稿すると「LINE CONOMI coin」と呼ばれるポイントがもらえます。このポイントはLINEポイントに交換することができ、1ポイントにつき1円で「LINE Pay」として使うこともできます。

自動化技術の最前線

現在のAIに期待されていることとして、「LINE CONOMI」に見られるような比較的単純なタスクの自動化が挙げられます。こうしたタスクを自動化するAI技術のうち特に身近なものがチャットボットやRPAです。

以上のような自動化技術の分野において、最近、最先端の事例が発表されました。それがGoogleが開発した「Google Duplex on the Web」です。この技術は、Googleアシスタントにインターネットを使ってできるような簡単な仕事を音声で依頼すると、AIがヒトに代わってその仕事を実行してくれる、というものです。例えば、ユーザが「レンタカーを週末までに借りておいて」と音声で依頼しておくと、AIがレンタカーを貸し出すウェブサイトを使って実際にレンタカーを手配するのです。なお、この技術は今年後半からアメリカとイギリスでのみ利用開始します。

「Google Duplex on the Web」は、実のところ、昨年発表された「Google Duplex」を機能拡張したものです。Google Duplexとは、美容院の予約のような電話だけで完結する簡単なタスクをAIが実行する、というものです。今回機能拡張されたことで電話だけではなくインターネットにも実行可能なタスクの範囲を広げた、というわけです。

今後、AIはますます自動化するタスクの範囲を広げることでしょう。こうした自動化の傾向は、確かにAIがヒトから仕事を奪うという側面があります。しかし、あまりクリエイティブではない仕事をAIに任せることによって、ヒトは真にクリエイティブな仕事に専念できる、という側面にこそ目を向けるべきなのです。それゆえ、AIがヒトの仕事を奪うという論調は、物事の一部分しか見ていない言説とみなして安易に鵜呑みにしないことが重要でしょう。

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