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双方向的自然言語処理「BERT」をビジネス利用する試み

カテゴリ:コスト削減や効率化


AI技術のジャンルのひとつである自然言語処理を使えば、文書の内容を要約したり精度の高い翻訳を実行できます。そして、自然言語処理に関しては研究開発が活発に行われているため、進化が早いことでも知られています。本記事では、自然言語処理の最新技術である「BERT」をビジネスに活用する試みについて紹介します。

BERTをビジネスに活用する

Automagi株式会社は、2019年1月31日、最新のAI技術のひとつであるBERTのビジネスへの応用を目指した実証実験を開始したことを発表しました。

BERTとは「Bidirectional Encoder Representations from Transformers」の略称で、直訳すれば「(AIシステムを構成するアーキテクチャのひとつである)Transformers(層)からの双方向的エンコーダーによる表現法」となります。このAI技術は、文書等のヒトが理解できる言語をAIが処理する技術である自然言語処理に属しています。2017年6月にGoogleから発表されたのですが、この技術の最大の特徴は名称にもあるように双方向的な処理にあります。

従来の自然言語処理は、文脈を前あるいは後ろ(横書きの文書であれば左方向あるいは右方向とも言える)のどちらかに向かってしか処理できませんでした。対して、BERTは文脈を前後両方に向かって処理できるので、従来より高い精度の言語の解釈が可能となるのです。

同技術の学習には、ほかのAIの学習成果を流用する転移学習法を使えるので、様々な目的の自然言語処理が従来より短い学習時間で実現します。

自然言語処理と画像解析を得意とする「AMY」

以上のような発表を行ったAutomagi株式会社は、「AMY」というブランド名のAIソリューションを開発・提供しています。このソリューションは、同社が携帯電話向けのインテリジェント・アシスタントを開発したノウハウを活用することによって誕生しました。

AMYによるソリューションのひとつである「AMY AGENT」は、同社が独自開発した自然言語処理ソリューションです。このソリューションを活用して、カスタマーサポートに導入するチャットボットや、社内向けのFAQチャットボットが開発されています。

AMYブランドのもうひとつのソリューションが、画像解析サービスである「AMY INSIGHT」です。このソリューションを活用すれば、工場における不良品の検出や製造ライン上にある部品の自動判別が可能となります。少し変わった応用事例には、NTTドコモと共同開発した自動車ドライバーの居眠りを検知するAIシステムがあります。一般に居眠りを検知するシステムはドライブレコーダーに実装されていることがほとんどなのですが、この居眠り検知システムはスマホのアプリとして動作するので、スマホさえあれば利用できるという利点があります。

以上のようなAutomagi株式会社の活躍に見られるように、AIは確実に進歩し、その実装範囲も広げています。それゆれ、AIビジネスは当分のあいだは成長すると見て間違いはないでしょう。

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