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チャット体験が広告体験ともなる会話広告とは何か?

カテゴリ:業種/職種別利用シーン


AIがユーザとのチャットに対応するチャットボットは、主としてカスタマーセンターから導入が始まりました。しかし、近年ではチャットボットをウェブ広告に活用して、ユーザとの双方向的なコミュニケーションを通して商品を宣伝する試みも見られます。本記事では、こうしたチャットボットを活用したウェブ広告の事例を紹介します。

カウンセラーにすすめらているかのような広告

LINE及びFacebook Messengerを活用した “会話広告” パッケージ「fanp」を展開する株式会社ZEALSは、2019年2月、スキンケア商品「糀肌シリーズ」を製造・販売しているロート製薬株式会社に同パッケージを導入することで、同商品を宣伝する「ロート製薬株式会社(糀肌)BOT」をリリースしました。

同ボットは、同商品公式サイト等に表示されているQRコードからLINEの友だちに追加することによって利用可能となります。友だちに追加後、同ボットとのトーク画面を起動すると、肌の悩みに関するカウンセリングが始まります。肌の悩みに関する質問に対して、ユーザは画面下部に表示される選択肢を選ぶことによってカウンセリングを進めることができます。そして、カウンセリングが終了すると公式サイトや購入画面、さらには利用者の声をチェックできる画面に移動することができます。

LINEのトーク画面を利用した広告は、従来のように企業が一方的に商品を宣伝するのではなく、まるでヒトのカウンセラーに商品をすすめてもらうような双方向的な宣伝を実現しています。

会話広告「fanp」とは

以上のような広告を提供する株式会社ZEALSは、従来のウェブ広告の限界を打破するために会話広告を開発しました。従来の一方向的なウェブ広告はユーザに嫌われる傾向にあり、ウェブ広告の表示をブロックするアドブロッカーの利用も広がっています。さらには、従来のウェブ広告ではユーザとのコミュニケーションが成立しないという問題もありました。

従来のウェブ広告が抱えていた問題は、会話広告によって解消することができます。チャットボットとの会話を通して商品を宣伝する会話広告を使えば、ユーザとの自然な双方向的なコミュニケーションを成立させながら、ユーザが求めている商品情報を届けることができるようになります。また、ユーザとチャットボットの会話がログとして蓄積されるので、そのログを活用してトークの内容を改善することもできます。

会話広告への導線には、LINEやFacebookで見られるインフィード広告を利用しています。言わば「広告の入り口」にインフィード広告を利用するのは、近年、この形態の広告が急速に成長しているからです。2018年9月時点ではLINEとFacebookにおけるインフィード広告の市場規模は、Google検索におけるそれの2.5倍に相当する151億ドル(約1兆7,000億円)に達しているのです。

現在のチャットボットの技術レベルでは、時として会話の内容が画一的になってしまうこともあります。しかし、チャットボットの技術レベルが向上すれば、トップ営業マンの話術に匹敵するレベルで商品の宣伝を行ってくれるようになるかも知れません。

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